佐藤水産は昭和49年の創業以来より干物生産メーカーとして、約80種類の製品を開発製造するとともに、卸も約100種の製品を扱うメーカーです。 市場より直接買付けされてきた素材を、丁寧に人の手によってニーズに合うように干物に加工し お客様のもとへお届けしております。
特にホッケにおいては年間で取引が約1500トンを扱っている為に良質なホッケから量販向けの安価なホッケや開きをご提供できます。ホッケ以外の鯖や吉次、赤魚などの魚種も開きや干物に加工しております。
大きくは魚の厚さや種類、産地によって塩分濃度を細分化調整しております。そしてさらに脂の有無と気温、湿度で漬け込み時間を調整。塩水に漬け込むだけの加工方法以外にも振り塩などで余計な水分を飛ばし旨味だけを閉じ込めます。また雑味を消すといった副次的効果もあり、様々な魚種で加工方法を変えております。乾燥させる時間は季節(気温・湿度)で温度と時間を調整します。
魚種毎で様々ですが干しすぎると身は硬くなり色は綺麗な飴色にはなるけどその辺の水分を残すバランスを見ながら時間を調整しております。どちらを優先するか、またはバランスよく仕上げるかは商品によって異なりますがいづれにしても最高の状態に仕上げております。なおOEMにて加工する商品につきましては相談の上、決定いたします。
国産のほっけの90%以上は北海道沿岸で捕れた真ほっけ又は縞ほっけの2種が大半を占めており、真ほっけが最高のほっけと言われ続けてきました。しかし、今から遡る事15年前の事、国産のほっけよりも美味いほっけがロシアに存在していると耳にし、早速、空輸で取り寄せてみました。しっかりと梱包された発泡スチロールを開けると、驚く事に体長は60センチ前後のかなり大ぶり魚体が中に横たわっており、見た目は普通の縞ほっけですが縞模様が薄いのが印象的でした。
かなりの大物にはじめは大味と心配したものの、その不安はすぐに吹き飛びました。 味・脂分・肉質の全てが満点といえるクォリティーの高さ!その以前からほっけ専門店として商いを行なっていた当社スタッフ一同鈍器で後頭部を殴られたような衝撃をうけました。おおげさとお思いの方もいるかと思いますがこれは事実。 しつこくない脂は軽く火を通すだけで身全体から滴り落ち、身離れの良い肉質のホクホク感は弾力があり、アクのない白身かつ肉厚。脂分が多いため、焼き上げる時間も短いのです。単純に脂分が多い理由からとろほっけと命名した訳もありますが、マグロのトロにも劣らない美味さのほっけなので、このネーミングにしたのが由来です。
当社ではホッケととろほっけを分別して卸しておりますがオンラインショップではとろほっけのみの販売になります。それは通常のほっけであれば何処でも手に入るからです。当社自慢のほっけは塩水漬けのフィレーです。ほっけ本来の味を生かすための塩水漬けです。開きや味醂干しも美味しいのですが、一般的なみりん干し、開きでは少々、味が濃すぎるためにほっけ本来の味を生かそうと商品開発を繰り返した結果、塩分4%薄味の塩水漬けにたどり着きました。生ほっけと比較した際に味が初めから身にのっているので、手軽に焼き魚に出来、魚の匂いが気になる人でも難なく食すことができます。つまり4%濃度塩分によって旨味が凝縮され身に含有されている水分が外に吐き出されるのです。